経済産業省が所管する独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源
機構(JOGMEC)は7月27日、岩手地熱(岩手県八幡平市)に
よる岩手県松尾八幡平地域での地熱資源探査事業に関して出資基
本契約を締結したと発表した。
JOGMECの出資事業は、企業のリスクの一部を負担するため、地
熱資源開発を行うプロジェクト会社に、地熱資源の探査に必要な
資金を出資という形で供給するもの。
JOGMECは2012年9月より地熱資源に関する調査助成や債務
保証などの支援事業を進めてきたが、出資による事業支援は今回
が初めて。
岩手地熱は2011年、JFEエンジニアリング、日本重化学工業、
地熱エンジニアリングの3社により設立。
その後、三井石油開発が出資者に加わり、岩手県町松尾八幡平地
域で地熱発電の事業化に向けた各種調査を実施してきた。
2012年度から2014年度まで、JOGMECから助成金の交付
を受けて地熱資源開発調査事業を行い、今年6月、事業化に向けた
探査事業への移行を決定した。
同地域に地熱発電施設を建設し、想定発電規模7000㌗級の発
電設備による送電開始を目指している。
同地域は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による
地熱調査において、地熱発電が可能と想定される250度を超え
る畜留層が確認されているエリアに位置する。
続く…