スイス製の有人固定翼機『ソーラー・インパルス2』が、世界で初めて太陽光エネルギーのみで世界一周を目指して先月4月にハワイを飛び立ちました。
同機は2015年3月にアラブ首長国連邦(UAE)を出発。インド、中国などを経て同年6月、悪天候のため急きょ愛知県の空港に着陸し、7月に米ハワイに到着しました。しかし、電池の故障で世界一周を一時中断、ハワイに滞在したのち今年の4月に旅は再開されました。
幾度となく着陸をし、機器の不具合を経て飛び立つその姿は、技術者の夢、そして未来のエネルギー社会の有り方を映し出していると思います。
我々は化石燃料に頼らず、CO2を排出しないクリーンなエネルギーに目を向けないといけない分岐点に立っています。ソーラー・インパルス2のようにフリーエネルギーで空を飛ぶ、車が走る、家の電気が点く、そんな未来が目の前に来ています。
このような試みが、いつしか日常になる日を心から待ち望んでいます。