【1億円以下「中小企業」化で税優遇】
経営再建中のシャープが、約1,200億円ある資本金を1億円以下に
減らす方針を固めたことが9日分かった。
1億円以下になると「中小企業」とみなされ、
法人税率の軽減など税制上の優遇措置を受けられる為だ。
99%超の減資を実施することで損失を穴埋めし、
財務体質を改善する。
経営破綻していない大企業としては異例の措置。
金融支援を予定しいる主要取引側も了承したもようだ。
6月の株主総会に提案する。
日本航空など経営破綻した企業が実施した100%の減資ではないため、
既存の株主の議決権は維持される。
2015年3月期の連結決算に合わせて、14日に発表する。
減資により、累積損失を一掃できる。
「中小企業」扱いになると、外形標準課税の不適用など税負担が軽くなる。
このほか、シャープは人員削減や工場閉鎖、本社売却などのリストラ策に加え、
15年度中にも社内カンパニー制を取り入れる方針。
各社に権限と責任を与えてコスト管理を徹底し、
迅速な経営判断ができるようにする。
カンパニーは、家電を手掛ける「アプライアンス」、
複写機などを扱う「ビジネスソリューション」、
太陽電池などの「エネルギー」、
液晶と電子部品の「デバイス」の4社。
金融支援では、みずほ銀行と三菱東京UFJ銀行が、
シャープ借入金を株式に振り替える「債務の株式化」で
計2千億円を実施する。
シャープは企業再生ファンドからも250億円の出資を受ける。
経営再建の今後が、気になるところですね。( ..)φ