エクソルは7月23日、出力制御によって生じた売電収入の損失を補償する「XSOL出力制御補償」の提供を開始したと発表した。万が一、出力制御が適用され売電収入の損出が発生した場合に、その金額が補償される。
補償の対象となる太陽光発電システムは、同社が提供しているシステム保証の認定を受けた同社指定モジュールを使用する50kw未満のシステム。ユーザーに新たなコストが発生することはない。
補償期間は10kw未満が設置完了日より10年間、10kw以上50kw未満が設置完了日より20年間となっている。出力制御時間が同社指定の免責時間を超えた場合に、経済産業省が定めた一般電気事業者の買収価格に免責時間超過分とパワーコンディショナの定格出力を乗じた金額を、補償額として受け取ることができる。
この補償は、今年1月のFIH運用見直しに伴い変更となった新しい「出力制御ルール」を踏まえている。電力の需給状況によって再エネ発電設備の出力が過剰になると予想される場合に、電力会社は発電事業者に出力の抑制を要請することができる。新ルールでは出力制御の対象に小規模な太陽光発電設備も含まれることになり、ケースによっては出力制御期間の上限もなくなったため、市場には大きな不安が広がっていた。
太陽光発電協会のシミュレーションや欧米の実績をみると、実際に出力制御が必要になることはほとんどないと予想されるが、万が一に備えることで不安を解消したいというニーズは高まっている。同社では、今回の出力制御補償により、こうしたニーズに応えるとともに、太陽光発電のさらなる普及に貢献していきたい考えだ。
これから太陽光発電システムの設置をしようと考えている方には朗報ですね!
「出力制御ルール」に対する不安が払拭されることで、システムの普及が促進されることを期待します(*^^*)