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次世代太陽電池を試験 年度内に受注生産開始 発電効率データなど収集

三菱化学水島事業所(倉敷市潮通)は、本年度の商品化を目指している次世代太陽電池・有機薄膜太陽電池(OPV)の実証試験施設を構内に設けた。材質や製造方法を変えたOPVを数年間屋外で発電させて耐久性や発電効率などのデータを集め、今後の性能向上に生かす。

OPVは、プラスチックフィルムの表面に発電能力がある樹脂(有機半導体)を塗布し、電極フィルムで挟んで製造。ガラス基板を使う一般的なシリコン型太陽電池に比べ発電効率は劣るが、重さが20分の1程度と軽い上、薄くしなやかなため、シリコン型が設置できないビル外壁や窓、自動車の車体などに取り付けられるという。同事業所では2012年に試作プラントを稼働させた。

試験施設はプラントがある機能商品地区(同市松江)の緑地(約600平方メートル)に組んだ架台の上に、主に縦170センチ、横60センチ、厚さ2ミリのOPV260枚を設置。一部は有機半導体の材質を変えたり、ガラス板で覆って補強したりと製造条件を変えたタイプを置いている。

現在、OPVの光を電気に変える変換効率は約5%。最大発電量2.5キロワットで試験施設に隣接する厚生棟の証明や自動販売機の電力に充てる。日照計、温度計と連動させて天候による発電効率への影響や、風雨への耐久性を調べる。実験結果を生かし、シリコン型並みの変換効率10%以上を目指す。

同事業所の玉木淳OPV室長によると、OPVは弱い光でも発電効率が下がりにくいのが特徴で、屋内の壁に張れば照明の明かりをエネルギーとして回収することも可能という。今後、シリコン型パネルを置く広いスペースがない都市部などで、内外壁や窓にOPVを採用した省エネビルの建設が進むとされ、住友化学や東レなども開発を急いでいる。

同事業所は本年度中にOPVの受注生産を始める方針で、玉木室長は「OPVは色や透明度を自由に変えられ、デザイン性の高い構造物にも対応できる。信頼性と発電効率を高め、コストパフォーマンスに優れた製品をいち早く市場に出したい」としている。

 

 

ビル外壁や窓、自動車の車体などに太陽光電池が取り付けられている光景、想像すると面白いですね!

太陽光パネルの更なる進化を思うと楽しみです♪

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